伸縮コンベヤの選び方|コンテナ長さ・搬送物・設置スペース・連動条件を解説

著者 徳永 一雄

伸縮コンベヤを導入する際、「20FT用か40FT用か」だけで製品を決めることはできません。

  • コンテナやトラックの種類
  • 搬送する商品の大きさ・重量
  • 作業高さ
  • 設置スペース
  • プラットホームの有無
  • 電源
  • 既存コンベヤとの接続
  • 後工程の処理能力

1.コンテナの長さを確認

まず確認するのが、使用するトラック・コンテナの奥行きです。20FT・40FTなど、使用する車両・コンテナに合わせて必要な伸長長さを選定します。

また、コンテナ長だけでなく、設備を収縮させた際の保管スペースも確認する必要があります。

2.搬送物のサイズ・重量を確認

  • 1個あたりの最大重量
  • 商品寸法
  • 底面形状
  • 搬送頻度
  • 1時間あたりの物量

底面が不安定な商品では、コンベヤ間の乗り移り部で引っ掛かる可能性もあるため、ベルトやローラーの構成を含めた確認が必要です。

3.作業高さと高低差を確認

コンテナ荷台と倉庫側設備との高さが同じとは限りません。伸縮コンベヤには角度調整機能があり、現場条件に合わせて高さを調整します。

さらに大きな高低差がある場合には、傾斜コンベヤ、専用架台、リップ傾斜などを組み合わせることがあります。

4.固定式か移動式か

一つのバースで常設使用するのであれば固定式が適しています。一方、複数のトラックバースで一台を共用したい場合には、キャスター付きの移動式を選択する方法があります。

5.使用温度を確認

冷凍倉庫など、低温環境で使用する場合には通常仕様とは異なる部品選定が必要になります。モーター、センサー、電気部品なども含めて使用環境に適した仕様を選択する必要があります。

6.既存コンベヤ・周辺設備との連動を確認

伸縮コンベヤの出口側に既存コンベヤや自動設備がある場合には、「商品を受け渡せるか」だけではなく、運転・停止の信号連携やインターロック条件まで含めて確認することが重要です。

例えば、下流側設備からの運転許可信号を受けて伸縮コンベヤを運転し、下流で商品が滞留した場合には停止信号を受けて自動停止、滞留解消後に再び運転を開始する、といった連携が可能です。

これはあくまで一例であり、実際には現場の設備構成や制御条件に応じて、さまざまな制御連携を検討できます。

  • 運転許可信号
  • 停止信号
  • 商品検知センサー
  • オーバーフロー検知
  • 上流・下流設備とのインターロック
  • 自動再始動
  • 非常停止連動

ロジアスジャパンでは、既存コンベヤや周辺設備の仕様を確認しながら、現場ごとのオペレーションに合わせた信号連携・インターロック仕様をご提案します。

7.安全設備を確認

  • 非常停止
  • 商品検知センサー
  • パトライト
  • ブザー
  • オーバーフロー検知
  • 車両側・設備側の安全検知

伸縮コンベヤは大型の搬送設備であり、本体の伸縮や傾斜動作もあります。現場条件に合わせて必要な安全対策を検討します。

「製品を選ぶ」より「オペレーションを設計する」

伸縮コンベヤ選定で最も重要なのは、本体スペックだけを比較することではありません。コンテナから商品を取り出した後、どこへ流すのか、誰が受け取るのか、次の設備は何か、商品が詰まったらどうするのか、まで考える必要があります。

ロジアスジャパンでは、建物図面、使用するコンテナ、搬送物、既存設備などを確認し、伸縮コンベヤ単体ではなく、実際の物流オペレーションに合わせた設備仕様をご提案します。

実際の導入事例は伸縮コンベヤの導入実績でご紹介しています。伸縮コンベヤの仕様やご導入のご相談は、お問い合わせよりお気軽にお寄せください。

徳永 一雄
著者情報

徳永 一雄

株式会社ロジアスジャパン 代表取締役 CEO

物流コンサルティングを通じて数多くの現場に携わり、2019年に株式会社ロジアスジャパンを設立。大型シーリングファンや伸縮コンベヤをはじめとする物流機器について、機器選定・配置計画から現地調査・施工・アフターサポートまでを一貫して手がけています。天井クレーン上部や斜め梁、テント倉庫など、構造上の制約がある難設置現場への導入実績も多数保有しています。

保有資格:ロジスティクス経営士/ロジスティクス管理スペシャリスト/MH(マテリアル・ハンドリング)技術管理士/ITコーディネータ ほか