伸縮コンベヤとは?デバンニング・バンニング作業を効率化する仕組みを解説

著者 徳永 一雄

物流倉庫や配送センターでは、コンテナやトラックから商品を荷下ろしする「デバンニング」、商品を積み込む「バンニング」が日常的に行われています。

これらの作業では、作業者がトラックやコンテナの奥まで入り、商品を持って何度も往復する必要があるため、身体的な負担が大きくなりやすいという課題があります。こうした荷役作業の効率化・省人化に活用されているのが、伸縮コンベヤ(デバンニングコンベヤ)です。

伸縮コンベヤとは?

伸縮コンベヤとは、コンベヤ本体をトラックやコンテナ内部へ伸ばしたり、使用後に縮めたりできる搬送設備です。荷下ろしを開始するときにはコンテナの奥までコンベヤを伸ばし、作業の進行に合わせて徐々に縮めていくことで、作業者のすぐ近くまで搬送面を持ってくることができます。

ロジアスジャパンでは、20FTコンテナ対応モデル、40FTコンテナ対応モデルなど、用途に合わせた伸縮コンベヤを取り扱っています。

従来のデバンニング作業の課題

伸縮コンベヤを使用しない場合、コンテナ奥の商品を作業者が持ち上げ、出入口まで運び、さらに次の作業者へ受け渡すといった作業が発生します。

  • コンテナ内を歩く距離が長くなる
  • 荷物を持って移動する時間が増える
  • 腰や肩への負担が大きくなる
  • 作業者を複数配置する必要がある

特に夏場のコンテナ内部は高温になりやすいため、長時間の作業は熱中症対策の面でも課題になります。

コンベヤを「作業者のところまで」伸ばす

伸縮コンベヤの大きな特徴は、人が荷物を遠くまで運ぶのではなく、コンベヤそのものを荷物の近くまで伸ばせることです。作業者は、コンテナ内の商品を取り出し、すぐ近くのコンベヤへ載せます。

その後はベルトコンベヤによって倉庫側へ商品が搬送されるため、作業者が商品を持った状態でコンテナ内を何度も往復する必要を減らせます。

搬送方向を変えてバンニングにも利用可能

伸縮コンベヤは、荷下ろしだけでなく、トラックやコンテナへ商品を積み込むバンニング作業にも利用できます。正回転・逆回転に対応する仕様であれば、商品の流れを切り替えて入出荷の双方で活用できます。

現場に合わせたさまざまな仕様

  • 固定式・移動式
  • 冷凍環境向け仕様
  • オーバーフロー時の停止機能
  • プラットホームがない現場向けの架台一体型
  • 先端部を低い位置まで下げられるリップ傾斜タイプ

伸縮コンベヤ導入で重要なのは「前後工程」

伸縮コンベヤを導入すれば、コンテナから商品を出す工程は効率化できます。しかし、出口側で商品が滞留してしまえば、最終的にはコンテナ内部の作業も停止します。

そのため実際の設備計画では、コンテナから伸縮コンベヤ、その先の既存コンベヤ、仕分け、パレタイズ、保管まで、一連の物流動線として考えることが重要です。

ロジアスジャパンでは、伸縮コンベヤ単体だけでなく、傾斜コンベヤやフリーローラー、既存搬送設備との連動まで含めて現場条件に合わせた提案を行っています。

実際の導入事例は伸縮コンベヤの導入実績でご紹介しています。伸縮コンベヤの仕様やご導入のご相談は、お問い合わせよりお気軽にお寄せください。

徳永 一雄
著者情報

徳永 一雄

株式会社ロジアスジャパン 代表取締役 CEO

物流コンサルティングを通じて数多くの現場に携わり、2019年に株式会社ロジアスジャパンを設立。大型シーリングファンや伸縮コンベヤをはじめとする物流機器について、機器選定・配置計画から現地調査・施工・アフターサポートまでを一貫して手がけています。天井クレーン上部や斜め梁、テント倉庫など、構造上の制約がある難設置現場への導入実績も多数保有しています。

保有資格:ロジスティクス経営士/ロジスティクス管理スペシャリスト/MH(マテリアル・ハンドリング)技術管理士/ITコーディネータ ほか