2025年5月28日から31日の4日間にわたり、トルコ・イスタンブールの「イスタンブール・エクスポ・センター」にて開催された、オートメーションおよび機械技術の国際展示会「WIN Eurasia 2025」を視察してきました。本記事では、現地で撮影した写真とともに、会場の雰囲気や最新技術トレンドをご報告いたします。
WIN Eurasiaは、自動化、ロボティクス、機械技術、デジタルファクトリー分野を網羅するトルコ最大級の産業展示会です。
展示会名:WIN Eurasia 2025
会期:2025年5月28日~31日
会場:イスタンブール・エクスポ・センター(トルコ)
展示規模:6ホール、総展示面積 約55,000㎡
出展社数:15カ国 702社
来場者数:86カ国 40,243名
エントランスでは「#WIN2025」の大型モニュメントが設置され、AI・5G・H₂などの次世代技術を象徴する展示演出が来場者を迎えていました。外観には「WIN EURASIA / WELCOME」の大型サインが掲げられ、欧州とアジアを結ぶ産業ハブとしての存在感を強く印象付けていました。
会場全体を通して感じたのは、「自動化による競争力強化」への強い意欲です。出展比率は中国企業が4割程度に感じられ、特に中国パビリオンの規模と統一感は非常に目を引きました。
「CHINA – Focus on Quality」と掲げられた大型エリアには多数の製造関連企業が並び、部品・センサー・自動化機器などを積極的に展開しており、中国企業の海外市場開拓への攻勢を強く感じました。
本展示会のテーマは「Driven by Automation」。AI、IoT、ロボティクス、スマートセンサーを融合したスマートファクトリー化が中心テーマでした。
● KEYENCE(キーエンス)
「2D/3Dレーザープロファイルセンサー LJ-Xシリーズ」を大きく展開。非接触で高精度測定を行う品質管理用途の提案が中心で、トルコ市場でも高度な検査自動化ニーズが拡大していることを示していました。
● 日本企業ブース(HOLIGHT by Pi Photonics)
レーザー加工や光学機器関連の展示が行われており、精密加工分野での技術力をアピール。規模は限定的ながら、専門性の高い来場者との商談が進んでいる様子が印象的でした。
● Simtek × KUKA(AGV/AMR展示)
特に注目を集めていたのが、Simtekブースで展示されていたKUKA製の自律搬送ロボット(AMR)です。1500kgの重量物パレットを積載し、低床型の無人搬送車が安定走行するデモを実施。欧州ブランドKUKAとトルコ企業の協業モデルとして、製造業向け重量搬送自動化の現実的な導入事例を提示していました。
これはCeMAT South East Asiaで主流だったピッキング型AMRとは異なり、「重量物対応型・工場内搬送自動化」に焦点を当てた展示であり、産業構造の違いが表れていました。
トルコは欧州と中東を結ぶ戦略的拠点であり、自動車、家電、機械製造の生産拠点として発展を続けています。
今回の展示会では、
生産ラインの高度化
品質管理のデジタル化
重量搬送の自動化
IoTによる設備状態監視
といった、既存製造業の競争力強化型DXが中心でした。CeMAT South East Asiaが「物流・倉庫自動化中心」であったのに対し、WIN Eurasiaは「製造ライン自体の自動化深化」が軸である点が大きな違いでした。
WIN Eurasia 2025は、トルコおよび周辺地域の製造業が、自動化を武器に国際競争力を高めようとしている現場を肌で感じられる展示会でした。
特に印象的だったのは、
中国企業の積極的な海外展開
欧州ブランド(KUKA等)との現地協業モデル
重量物搬送を含む実践的な自動化提案
品質検査分野の高度化
など、理論段階ではなく「実装段階」に入った自動化市場であるという点です。CeMAT South East Asiaで感じた物流分野の急速な自動化トレンドと併せ、今回のWIN Eurasia視察により、今後の製造×物流一体型自動化のグローバルトレンドをより立体的に把握することができました。
今回の視察で得た知見を、弊社ロジアスジャパンの物流・マテリアルハンドリング事業、さらにはお客様への最適な自動化提案へと繋げてまいります。
株式会社ロジアスジャパン
CEO 徳永一雄




