【視察レポート】東南アジア最大級の物流展示会「CeMAT South East Asia 2025」を視察しました。

【視察レポート】東南アジア最大級の物流展示会「CeMAT South East Asia 2025」を視察しました。
著者 徳永 一雄

2025年5月19日から21日の3日間にわたり、シンガポールの「Singapore EXPO」で開催された、物流・サプライチェーン・マテリアルハンドリングの国際展示会「CeMAT South East Asia 2025」を視察してきました。本記事では、現地の熱気や最新トレンドを、現地で撮影した写真とともにレポートいたします。

展示会の概要

CeMAT South East Asiaは、イントラロジスティクス、ロボティクス、自動化、倉庫管理の最新技術が集結する、東南アジア随一の展示会です。会場であるSingapore EXPOの外観やエントランスの様子からも、東南アジアの物流ハブであるシンガポールの勢いを感じることができました。

  • 展示会名:CeMAT South East Asia 2025
  • 会期:2025年5月19日~21日
  • 会場:Singapore EXPO(シンガポール)
CeMAT South East Asia 2025 展示会場外観

会場を席巻するロボティクスと自動倉庫システム

会場に入ると、多数の出展者リストやフロアマップからもわかる通り、世界各国のトップ企業が名を連ねていました。展示の主役は、AIを活用した自律型協働ロボット(AMR/AGV)や、省スペースで高効率な自動倉庫システム(ASRS)です。

CeMAT South East Asia 2025 会場内の様子

特に目を引いた最先端のソリューションをいくつかご紹介します。

Geek+(ギークプラス)

Tote-to-Person(コンテナから人へ)のピッキングソリューションや「PopPick Lite Workstation」を展示し、大規模な自動化とピッキング作業の大幅な効率化を提案していました。

Geek+の展示ブース1
Geek+の展示ブース2

AutoStore(オートストア)

高密度のキューブ型自動倉庫システムを展開。新型のR5 Proロボットがビン(専用コンテナ)を隙間なく積み上げ、高速でピッキングするデモンストレーションは圧巻でした。

AutoStoreの自動倉庫システム展示

Libiao Robotics

ビン搬送ロボットシステム「AirRob」のデモが行われており、高層ラック間をロボットが自在に行き来する未来の倉庫の姿を体現していました。

Libiao Roboticsの展示1
Libiao Roboticsの展示2

SSI SCHÄFER / SWISSLOG / MODULA

欧州等の大手グローバル企業も大型の自動化システムや高層ラック、垂直リフトモジュール(VLM)を稼働させており、高度な自動化が今後のスタンダードになることを強く印象付けられました。

SSI SCHÄFER・SWISSLOG・MODULAの展示1
SSI SCHÄFER・SWISSLOG・MODULAの展示2

新興・中国勢の躍進

配膳や清掃ロボットで知られるPUDU Roboticsや、高層ピッキングロボットを展示するKOLE ROBOTICS、先進的なローラーコンベヤ・無人搬送車を展示するBlueSwordなど、中国を中心としたアジア新興企業の技術力の高さと開発スピードの速さもひときわ目立っていました。

アジア新興企業の展示1
アジア新興企業の展示2
アジア新興企業の展示3
アジア新興企業の展示4

日本のプレゼンスについての所感

会場内では、運搬ロボット「サウザー」などを展開する日本のDOOG INTERNATIONALなど、奮闘している日系企業も見かけました。しかしながら、会場全体を見渡すと、中国企業や欧米のグローバル企業が巨大なブースを構え、最新技術を大々的にアピールしているのに対し、日本(JETRO等)からの参加ブースはごくわずかしか見当たらず、国力の低下を感じたというのが率直な感想です。グローバル市場における競争環境の激しさを肌で感じる結果となりました。

会場内における日本企業関連展示の様子

まとめ

本展示会を通して、倉庫内のピッキングや搬送の「自動化・省人化」はもはや実証フェーズを越え、いかに「柔軟にスケールさせるか」「データを活用してサプライチェーン全体を最適化するか」という本格的な導入・活用の段階に入っていることを実感しました。

今回の視察で得た最新のロジスティクス技術の知見やグローバルトレンドを、弊社ロジアスジャパンの今後の事業展開やお客様へのより良いご提案にしっかりと活かしてまいります。

株式会社ロジアスジャパン
CEO 徳永一雄

徳永 一雄
著者情報

徳永 一雄

株式会社ロジアスジャパン 代表取締役 CEO

物流コンサルティングを通じて数多くの現場に携わり、2019年に株式会社ロジアスジャパンを設立。大型シーリングファンや伸縮コンベヤをはじめとする物流機器について、機器選定・配置計画から現地調査・施工・アフターサポートまでを一貫して手がけています。天井クレーン上部や斜め梁、テント倉庫など、構造上の制約がある難設置現場への導入実績も多数保有しています。

保有資格:ロジスティクス経営士/ロジスティクス管理スペシャリスト/MH(マテリアル・ハンドリング)技術管理士/ITコーディネータ ほか